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社長ブログ

リノベ

中古住宅を購入してリノベというご相談を受けることが増えてきました。
新築ほどコストが掛からないと思うので住宅ローンの負担が少なく魅力的です。

しかし、いざ中古物件を探してみますとなかなか難しいんです。
1981(昭和56)年6月1日以前の建物なら耐震補強工事は絶対だと思います。
最近では震度6以上の地震が10年に1回の頻度で発生しています。
今後30年間でも3回はこのリスクに向き合わなければならないのです。
ですから旧耐震の住宅はコストがかかるのでリストに入れにくいんです。

それと数年内に発生するであろう修繕費を物件価格に加算しなければなりません。
これを忘れてはいけません。
日経新聞(2017年)によりますと築後30年で想定される修繕費用は832万円にのぼった、とあります。

築後30年で800万円も!?戸建て修繕費の積み立て術[NIKKEIプラス1]

https://style.nikkei.com/article/DGXMZO17709500V10C17A6W07000/

屋根、外壁、バルコニー、ユニットバスなど基本的な項目だけです。(最近の物価上昇を加味して試算し直すと930万円超だそうです)
築20年の中古住宅を買った場合、10年以内に930万円超の修繕費がかかる可能性があるんです。それに最近の住宅に比べると断熱性能が悪く電気料金が大きくなるんじゃないかと思います。

中古物件をリノベというのは悪いことではないんです。
状況の良い物件を見つかればコスパも良く、新築するよりぜんぜんお得かもしれません。
重要なのは建物の現況を調査した上で今後必要になる経費を把握することです。
できればプロに依頼して建物診断を行ったほうが安心だと思うんです。