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社長ブログ

いい家

「間取り」とは住宅の部屋の配置のことを言います。
間取りで部屋の明るさ、移動のしやすさ、地震への強さが変わります。
なにより生活スタイルが変わります。
間取りは家づくりの最大で最初のポイント。
だからみんな一生懸命になるんです。

「間崩れ」という言葉があります。
基本モジュールから外れた寸法の事を言うのですが、
こういった箇所が多いと家はなんとなく落ち着かない空間になってしまいます。
おそらく地震にも弱くなります。
建材のロスが多くなるのでコストパフォーマンスも悪いです。

「間」とはタイミングであり、リズムです。
いい家はこれが整ってるんです。

そうか、昨日から国立大学の入試が始まってるのか・・・
もりの里あたりを走っていて思い出しました。
いろんなことに追いつめられながら最後まで一生懸命頑張るのは凄いこと。
その精神力に心から敬服します。
苦労を重ねたことは決して無駄にはなりません。
頑張った人たちへ。
素晴らしい春が来ることを祈ってます。

間取り

30年近く住宅業界にいますから、どれくらいの数の設計図を見たか覚えがないです。
設計事務所の図面を見積りしただけのものもありますし、他社さんのものもあります。
本当にわからないです。
間取りは家族構成や土地の条件が似ていればそう大きくは変わらないと思います。
人が住む家ですから住心地が良ければ衒いのない設計が良いと思ってます。
私はこじんまりとした家が好きです。
大きいけど居場所がない家ってたまにないですか。
反対に小さくてもちゃんと人の居場所がある家もあります。
「あ〜、ここ良いな」って場所です。
平面図を眺めていてそんな場所を見つけたら嬉しくなります。

輪島

地震後初めて輪島市に来ました。
10年前に新築させていただいたお客様の自宅を点検するためです。
久しぶりにお会いしたご主人は相変わらずフレンドリーで人懐っこい笑顔。
地震で大変なのに遠くから来た私を労ってくれました。
ほんとにいい人なんです、会えて幸せ。

その後、簡単に住宅のインスペクトをしました。
基礎クラック、建具の狂い、ポーチタイルの亀裂などを発見。
それと一部の床に若干の傾きを確認しました。
再度レベルを取る必要があると思いました。
束の調整で直れば良いのですが。
社内で検討します。

5ヶ月ぶりの輪島。
もったいないくらいの眩しい青空と崩れた建物。
簡単ではないでしょう、でも早く美しい輪島に戻って欲しいなぁ。

横倒しになった建物
隆起した下水の蓋

地震による被害

「あれ、なんかズレてる」
薪ストーブを上から見たら足の位置がなんか変なんです。

タイル目地と平行でない足の位置

最初はこんなんじゃなかったので、おそらく地震でズレてしまったんでしょう。
地震の瞬間は家にいなかったのでどのくらい揺れたかはわかりません。
でも煙突に繋がれた薪ストーブが動くくらいですからかなり揺れたんだと思います。
パッと見た感じ我が家は大丈夫って思ってたのですが。
他の箇所もじっくり見てみないと。

1ヶ月以上、地震被害の件で電話をいただいてます。
なかには私が地震対応で忙しいと思い、何週間も待ってから電話くださる方も。

内容的に一番多いのは「基礎に細かいヒビが入ってます」です。
私は自分の目で見てないのに一般論で適当なことは言いたくない質。
だから見に行きます。

金沢近郊(今回の地震)では、化粧モルタルのクラックが多いと考えてます。
コンクリートの表面に7mm程度の化粧モルタルを塗るのですが
それにヒビが入っても少々なら問題ないです。
しかし基礎コンクリート自体に0.3~0.5mmを超えるヒビがあると心配です。
ヒビの隙間から水が入って鉄筋が錆びてしまいますから。
まずはヒビの深さや幅、そして割れ方などをインスペクトすることが重要。
その後状況に応じた補修を行う事になります。