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「家族が健康で安心して住める家を建てるには」9

私は「家づくり」に関しての問題点はほとんど設計段階で解消できると思っています。

「施主様」、「設計士」、「私」がテーブルを囲んで三位一体で住まい方を話し合うことが当然なことだと考えてます。

しかしながら、当然なことが当然行われていないケースが多々あるのです。

大手ビルダーでは設計した建築士本人が施主様に直接お会いすることはほとんどないと思います。

設計する人と施主様が一度も顔を会わせることがないということなのです。

そうなると当然設計士は家族に対する思い入れが希薄になり事務的に設計を進める形になります。

営業側は早く設計図が欲しいものですから設計士に急ぐように指示します。
結果、似たようなプランが多くなっていきます。

「注文住宅」とは設計士と間取りを話し合いながら図面を引いていき、使う建築部材や設備を施主が選んで決めていくものだとお考えではありませんか。

私は当然そうあるべきだと思っています。

企画住宅は家族が家に合わせて生活スタイルを決めるやり方。
注文住宅は家族の生活スタイルに合わせて家を建てるのです。

今後何十年と住まいする家です。

家族の思い出の多くは「家」という舞台で築かれるのだと思います。

「家づくり」は「施主」、「設計士」、「営業」がテーブルを囲んで

家族の住まい方について、些細なことでもじっくりと話し合う・・・・

そしてカタチとなった設計図こそ「人間らしく温かみのある家」となる。

これが本来の姿ではないでしょうか。







「家族が健康で安心して住める家を建てるには」8

北陸はオール電化住宅の普及率が全国的に見て非常に高い地域です。

ご存じの通り「オール電化住宅」とは、給湯に「エコキュート」などの電気給湯器、
調理に「IHクッキングヒーター」を設置された住宅のことです。

ガスと比べ不完全燃焼、ガス漏れ引火などがないので比較的安全といわれてます。
実際に私が手掛ける住宅の80%以上はオール電化住宅です。

一時、ガス調理器の火が起毛した衣類に燃え移り大火傷を負った事故が報じられました。
開放型ガス湯沸かし器のガス漏れ故障で多くの方が亡くなられました。

リフォームの場合は既存の配管の絡みや分電盤の容量などの都合上お勧めしにくい場合も
あるのですが、新築ならばやはり「オール電化住宅」が良いのではないでしょうか。

電気料金のメニューを上手く利用すれば光熱費も安くなります。
ある施主さんはエネルギー代が電気と水道になり毎月の光熱費が把握しやすくなり、

家族の節約意識が高まったと聞いたこともあります。

一方でデメリットもあります。

熱源、動力源をすべて電気に頼っているので停電時には何もできなくなる恐れがあります。

敢えて「オール電化住宅」を選択しなかったご家庭もありました。

理由は、小さいお子さんに「火は熱くて危険なものだ。」ということを教えてあげたい、
という理由でした。

なるほど、ご家庭の中で教育にテーマを持った素晴らしいアイディアだと思いました。

そこで私の提案は、将来お子さんが大きくなり住まい方が変わったときのために
IHクッキングヒーター用の200Vの電源をあらかじめとっておく、ということ
そうすれば後で最小限の工事でIHクッキングヒーターに交換できます。

施主さんも賛成していただきました。

家は将来の事をいろいろとシミュレーションして計画しなければいけません。
もし私でお役に立てる事がありましたら、メールでご連絡下さいね。

「家族が健康で安心して住める家を建てるには」7

オリジナルウッドの坂本です。

今回も引き続き「ケガや病気を予防する家」についてお話しします。
「ヒートショック」という言葉があります。

「ヒートショック」とは、急激な温度変化が体に及ぼす影響のことで、
室温の変化によって血圧が急激に変化し、脈拍が早くなったりすることです。
ほとんどが冬場のトイレ・洗面・浴室で屋内の温度差が原因で起こります。

ご高齢の方が家庭内で亡くなる原因の4分の1を占めているのがこの「ヒートショック」
によるものです。

では、どのようにして「ヒートショック」を回避すればよいのでしょう。
私が考える方法をご紹介しますね。

1 高気密高断熱使用の家にして全室床暖房にする

これがベストだと思います。
私は何度も外壁断熱の高気密高断熱住宅を手がけました。
床暖房と組み合わせることで家中の温度差を少なくできます。

特に夜中にトイレに起きる場合や冬場の風呂上がりなどは効果が抜群です。
光熱費のことを考えますと「ヒートポンプ式床暖房」がお勧めです。
ただし、建築コスト面でプラスになってしまいます。

2 水廻りに暖房設備を導入する

脱衣室と浴室を同時に温める温風暖房機やトイレ暖房機もメーカーから
販売されています。
ただし熱源が赤外線ヒーターの場合、消費電力が大きい場合があり注意が必要です。

3 寝室にトイレを設ける

布団の中で温められていた身体が暖房のないトイレや廊下へ出たとたん、その温度差で
「ヒートショック」が起こります。

私は以前、一階の寝室の中にトイレを設けたことがあります。
予算や坪数の問題もあるでしょうが、施主さんに大変喜ばれました。

最近のタンクレストイレは場所も取りませんし音も静かです。

その他のお勧めは・・・・

高齢者が一人で入浴する場合、家族がこまめに浴室のチェックをすること。
それと浴室と、キッチンで会話ができるインターホンがあれば安心です。

最近では給湯器のリモコンに通話機能付きの物が多いので普段から使い方に
慣れておいた方がいいですね。

トイレや洗面脱衣室にも非常用のブザーを取り付けることも一案です。
丸いボールの付いたひもを引っ張ると大きな音が鳴り、家族に非常事態を伝えるものです。

ヒートショックは必ずしも高齢者にとってだけではありません。

・高血圧や糖尿病、動脈硬化の方
・肥満気味の方
・お酒を飲んだ後にお風呂に入る方など

もし当てはまる点がありましたら水廻りの暖房などを考えられてはいかがでしょう。

「家族が健康で安心して住める家を建てるには」6

オリジナルウッドの坂本です。

今回は「ケガや病気を予防する家」についてお話しさせていただきます。

厚生労働省発表の人口動態統計によりますと家庭内事故死者は年間1万人以上と、
交通事故死に迫る勢いです

家庭内で負傷した人は推定で年間40万人前後なのだそうです。
一番安心できる場所であるべき家の中でこれは驚くべき事実です。

これらをじっくり考えますと、「設計段階で考慮できること」がほとんどです。
段差が少なく、通路の幅が広いバリアフリーを重要視した設計は当然意識しな
ければなりません。

今現在は不都合なくても20年後、30年後の先を考え、なるべく無意味な段差は
控えるべきです。

※無意味ではない場合・・・・例えば対面キッチンで奥さんとカウンターに座る家族が
会話を楽しむような場合、30センチ(2段)くらいキッチンのフロアレベルを下げ
ても良いと思います。

家族のコミュニケーションはとても大事なことです。
木製建具のドアはなるべく引き戸にするべきです。

子供やお年寄りがドアの蝶番側に手を挟む事故は非常に多くとても危険です。
出会い頭に開けたドアが家族に衝突、ということもよくある事故です。

ドアの場合、開けっ放しだとだらしなく感じるのですが引き戸は開けておいた状態も閉めて
おいた状態も「正常な状態」です。
夏は引き戸を開けて風通しをよくすればエアコンに頼らない生活も可能かもしれません。

窓の位置も重要です。
特に寝室でベッドの頭の方に中連窓がある場合、冬場になると窓ガラスで冷えた空気が
カーテンの下から回り込んで降りて来ます。

これをコールドドラフト(室内の下降冷気)といいます。
そうしますと眠っている時に冷たい空気を吸い込んでしまいます。
当然喉を痛めたり風邪をひきやすくなってしまいますよね。

ベッドと窓の位置関係は設計段階で充分考慮しておくことが大事なのです。
昔から「家は3度建てなきゃ思ったようにならない。」といわれる方がいます。

これは住んでみて初めて分かった不都合を繰り返さないようにすれば3度目には
良い家が建つということなんだと思います。

でも、3度も家を建てられる人などめったにいませんよね。
特に最近の家は構造的にもしっかりしていて「まともな業者」が施工した家なら
メンテナンスをちゃんとすれば50年は住まいできます。

3度も建てることは普通はないと思います。
私は経験上、「家は段階で7割住み心地が違ってくる」と思ってます。

3度も建てなくても、じゅうぶん準備と時間をとって計画を進めればきっと良い家が建ちますよ。

「家族が健康で安心して住める家を建てるには」5

オリジナルウッドの坂本です。

今回は「内装材」についてお話しさせていただきます。
内装材とは壁や天井、フローリングなどの室内の仕上げ材のことです。
直接肌に触れる部分ですから建築の時によく考えて材質を選びます。

私がこれまでつくってきた住宅の中でお勧めできる例を紹介します。

『壁材』
珪藻土クロス、しっくいクロスなど性能の良いものもありますがやはり
「珪藻土の左官仕上げ」がお勧めです。
七輪の材料として昔から使われてきた珪藻土は調湿・脱臭効果に優れ
カビやダニの発生を抑制します。

窓ガラスの結露も珪藻土壁の調湿効果のおかげでずいぶん少なくなります。
価格は一般的なクロスの4~5倍くらいです。

もう一つお勧めは「ルナファーザー&ほたて貝殻漆喰仕上げ」
「ルナファーザー」は再生紙と木片チップのみの塗装下地紙壁紙です。
その上にほたて貝殻からできた漆喰をローラー仕上げします。
珪藻土同様、調湿効果にすぐれています。
さらに良いのは重ね塗りも可能なため、ご家族で簡単にメンテナンスと
リフレッシュが可能な点です。
漆喰を左官で仕上げるよりも安価で済みます。


『床材』
無垢のフローリングがお勧めです。
樹種は色や質感が気に入ったものを使われれば良いと思います。
ただし、柔らかい木を使いますと表面に傷が付きやすいので
椅子などを使う部屋では硬い木を使った方が無難です。

注意しなければいけないのはなるべく無塗装のフローリングを選ぶことです。
無垢のフローリングはF☆☆☆☆などの規格基準は特に設けられてません。
中国産などは塗装材の成分などが気になります。

無塗装のフローリングにアウロ、オスモ、リボス、蜜蝋などの自然ワックスを
かけた方が安心です。

価格は一般的な複合フローリングの2倍程度になります。
ですから場合によってはリビングのある1階は無垢フローリング、
2階は複合フローリングでコストの調整をはかる考え方もあります。

私のお薦めはやはりヒノキの無垢フローリングです。
少し柔らかいのは難点ですがほんのりピンクがかった木肌と木目の美しさは
何とも言えない質感です。

東濃ひのきのフローリングは狂いも少なくお勧めです。
価格は現地で競りによる購入なので私には安く手に入ります。

実際に床に張った姿をご覧になりたい方はご連絡下さいね。