Manager Blog

社長ブログ

初めまして!

初めまして、今年の1月にオリジナルウッドに入社しましたSと申します!

これまで石川県のある工務店で10年弱ほど設計と現場監督をしてきました。

前職では住宅でもわりかし断熱・気密、耐震、空調、換気などに特化した設計、工事をしておりましたのでオリジナルウッドでもそれらを還元できるように、より良い家となるように精進していきたいと思っております!

ちなみに...年齢は33歳で男です。趣味は建築巡り、映画鑑賞、読書(主に建築雑誌)です。

縦にも横にも大きい体なので会社にいらっしゃったらすぐに「この人だ!」と分かると思います。

気軽にお声がけくださいませ。それではこれからよろしくお願いいたします。

スタッフS

絶望の4日間。

こんにちは、Sです!

入社して3ヵ月が経とうとしていますが実は1月の入社日に会社に来ることができるか分かりませんでした。

というのも私自身年末に祖父の家がある輪島市に帰省しており1月1日の能登半島沖地震で被災しておりました。

祖父の家は周りが山と川に囲まれており、それはそれは良い所。

しかし、そんな地形も災いし地震発生後、山は崩れそれにより氾濫した川は道路と同じ高さまで水位が上がり、同じ場所だとは思えない光景となってしまいました。

1日の地震発生後から4日までそんな状況の中ライフラインが経たれ孤立状態で車の中で生活をしておりました。

家自体倒れはしませんでしたが傾いてしまい、いつ余震で倒れてもおかしくない状態。

幸い家の前の山は崩れてこなかったのですがその山が崩れていたら、もしかするとここにはいなかったのではないかと思います。

最終的にご近所さんの協力も得てなんとか脱出することができましたが生きた心地のしない絶望の4日間でした。

私の実家がある金沢の家は無傷で現在祖父母はそっちにいるのですがその点考えると私たちはまだよかった方で知り合いの中には住む所を失ってしまった人たちもたくさんいます。

実際に経験した地震の恐怖は想像をはるかに超えたもので、私自身これまでも家づくりをする上で耐震を第1に考え作ってきたつもりですが、幸か不幸かより一層耐震の重要性を考えることができました。

デザイン、断熱、設備機器などどれも重要ですがそれぞれ家が安全(耐震性だけでなく結露なども含め)でなければどれだけそれらをこだわっても何の意味もありません。

住宅という非常に高い買い物。情報過多の時代にどれが本当なのか分からなくなってしまうかもしれません。へこたれず一度立ち止まって何が本当に重要なのか考えてみても良いかもしれませんね。

スタッフS

太陽が家に与える熱

こんにちは、Sです!

まだ6月にもなっていないというのに気温が30度近くになったりと暑いですね。

車で冷房してもフロントガラスからくる太陽の日射熱が熱くて...

実はこれお家に置き換えても同じことが考えられます。

例えば8月下旬に南面の窓1㎡あたりから侵入してくる日射量は樹脂ペアガラスで日射取得率等も考慮して計算すると多い時で約250Wくらい

東面や西面は1㎡あたり約300Wくらい太陽の熱が建物に入ってくることになります。

太陽の熱はこんな↓サイトから数値を調べて計算しています。

高さ2m、幅2mの窓が西日を受ける場合は4㎡×300W=1,200Wの熱が入ってくることになります。電気ストーブくらい...

窓が真南に向いている場合は庇や軒で何とかこの熱を対処することができる場合もあるかもしれませんがなかなか窓が真南に向いていることはありませんよね。

そして東や西からの日射は低い角度で入ってきますので非常に厄介。

対策としてはよしずやタープなど窓の外で日射を遮蔽できるものがあると良いですね。窓の外で遮蔽することで太陽から室内に入る熱を8割ほどカットしてくれます。(カーテンなどは3割ほど)

冬はできるだけ取り入れたい太陽の熱、夏場は逆に取り入れたくない太陽の熱、夏の太陽の熱の対処も考えて家づくりをする必要があります。

窓の断熱性能が良くても日射熱は入ってくるし、建物全体の断熱性能が上がれば入ってきた日射熱は外に逃げれず室内に取り残されてしまいます。

気温上昇している昨今、夏の家の在り方を再度見直していきましょう。

スタッフ S

何畳用のエアコンが必要?

こんにちは、Sです!

先日設備配管の気密処理のために床下に入りテープを貼ってきました。

夏場は床下に入ると狭い空間で動き回るので汗だくになります...

ただ今はだいぶ涼しくなってきたのでやりやすいですね。(汗はかきますが)

涼しいとは言いましたが朝晩は結構冷え込みますよね~

この前までエアコンで冷房してたのにもう1カ月も経つと暖房することになります。

そう考えると年々エアコンを使う期間が非常に長くなってきていますね。

そうなってくるとエアコンを上手に、電気代安く使いたいですよね?

HEAT20 G2にすると暖かいらしい!...だけど断熱性能が良くなったのにエアコン〇〇畳用は一緒なの辺じゃないですか?

そこでかなり簡単ではありますが夏場のエアコンの容量を出してみましょう。

30坪(60畳)・外皮面積270㎡・換気量120㎥・Ua値0.46W/㎡・K

室内26℃60% 外気39℃45%(暑い日)の設定

〇換気による熱損失量 120㎥×10.8Wh/㎥(室内・外気のエンタルピー差)≒1,300Wh

〇外皮からの熱損失量 270㎡×0.46W/㎡・K×13℃(室内・外気の温度差)≒1,600W

◎合計 2,900W≒3.0kw→3.0kwの冷気を与えると26℃60%になる。

正確には日射の影響や人間、家電から発生する熱量、空気が周ってくれるのか色々考えなくてはいけませんが計算すると家1軒が定格3.6kw(12畳用)のエアコンで足りることが分かります。

そんなに大きいエアコンいらないのに値段の高い畳数の大きいエアコン買いたくないですよね?

Ua値が出たからそれでOKではなくてUa値から色々なことを導き出すことができます。

次回は12畳用のエアコンと23畳用のエアコンで電気代がどれだけ違うのか見てみましょう!

スタッフS

差額30,000円

こんにちは、Sです!

前回の続き...ある30坪(60畳)お家で夏場に3.0kw分の冷気が必要になるということでしたね。

では定格冷房能力3.6kw(12畳用)のエアコンを選んだとしましょう。

その時のエアコンの負荷率は0.8(3.0kw÷3.6kw)

COP補正は約0.77(補正値はあるところから分かるのですが今回は割愛)

COPというのはエアコンの効率です。(1kwの力で3kwの働きをするとCOPは3)

カタログ上エアコンのCOPが定格運転で5だとすると、実際のCOPは3.85(5×0.77)

あとは計算してみると...

3.0kw÷3.85=0.78kwの力で3.0kwの働きをしている

0.78kw×30円/h=23円(1時間での冷房費)

23円×24H=552円(1日での冷房費)

552円×3カ月=49,680円(3カ月での冷房費)

定格能力3.6kwのエアコンで49,680円の冷房費と分かりました。

次に計算されず家全体で60畳だけど断熱性能がいいらしいから定格能力7.1kw(23畳用)で大丈夫でしょう!てなことをすると...

負荷率3.0kw÷7.1kw=0.42

COP補正0.5

COP5のエアコンで実際のCOPは2.5

3.0kw÷2.5=1.2kwの力で3.0kwの働きをしている。

1.2kw×30円/h=36円(1時間での冷房費)

36円×24H=864円(1日での冷房費)

864円×3カ月=77,760円(3カ月での冷房費)

3.6kwのエアコンで49,680円でしたので差額は約30,000円!

断熱性能が一緒でもエアコンの選び方1つで電気代が変わることが分かりましたね。

「断熱性能を上げると電気代も安くなりますよ」で終わりですか?まだまだコスパを高めることはできます。

計算ばかりで見る気も失せるし、面白くないところかもしれませんが年々気温も電気代も上昇してますのでこれからの暮らしのことを考えると非常に大切なことだと思います。

スタッフS