Manager Blog

社長ブログ

価格のこと

住宅の見積をしていると、ウッドショック前に比べて材料の価格が上がったなぁと気づきます。
建材、木材、住宅設備、解体費、運搬費などすべて・・・だから住宅価格も上がってしまう。
おそらく、どの住宅会社でも同じ状況だと思います。

もし私が施主さんだったら、価格が上がった分に見合う「価値」が提供されてないと納得できないと思います。
「価値」とは、独自のデザイン性、光熱費の削減につながる断熱性能、安心して住まいできる耐震性などです。
ただ、これまでのやり方では、価格上昇に見合うだけの価値を提供するのは難しいと感じています。
だから、常に「価値を高めること」を考えています。

地元の工務店は、効率的な業務や少人数での設計と工事監理により、コストパフォーマンスを発揮しやすい形態です。
「工夫を重ねることで価値を高める」ということができるんじゃないかって思うんです。

非日常的な

我が家には約3坪の中庭があります。
住宅の壁とアルミフェンスで囲われてますから『コートハウス』と呼ばれる間取りです。
そこにはアオダモの木があり、葉っぱが微風でサラサラ揺れるのを見てると心が落ち着きます。
少しずつ植物を植えたり、鉢植えを置いたりしてるうちに、だんだん素敵な庭になってきたと思います。
夜は庭園等で照らされ、シックで落ち着いた雰囲気。洒落たレストランにでも来たみたいで私のお気に入りの場所なんです。

我が家では設計段階から間取りの何処かに「非日常的な何か」が欲しいと思ってました。
施主さんには少なからずそんな気持ちはあるんじゃないかって思うんです。
例えば「美しい本棚のある読書スペース」、「美しい調理器具が並べられる造作食器棚」、「小型プロジェクターで映画を楽しめる空間(我が家でも導入してみました)」・・・

非日常的な何かって言葉で表すのが難しいんですね。人によっても違いますし。
何気なくこういった場所をつくるのが工務店の意義かなって思ったりします。

3坪くらいの中庭
小型プロジェクターを投影

コンセント

昨日気づいたんですが、我が家の廊下のコンセント・・・「10年間で1回も使ったことがないのがある」。
他にもウォークインクローゼットとか納戸とかにも使ったことがないコンセントがあります。
コンセントプレート自体もあんまり格好良いものではないので、目立つところにあると結構気になります。
だんだん変色して黄色くもなってきますし、ないほうがスッキリしてたんじゃないかと思ってしまいます。
10年間使わないものって今後も使わないと思うんです。
コンセントも1か所追加すれば4,5千円はするでしょう。
要るか要らないか迷ったときは「要らない」って選択のほうが正しいんじゃないかって、ちょっと思ったりします。
そういえば我が家のテレビのリモコンも1回も押したことがないボタンがあります。
多分その機能は要らないんだと思います。
スティーブ・ジョブズはiPhoneをつくるときに液晶画面上でいろんな操作を可能にすることで、ホームボタン一つにしたって話があります。(本当は全部無くしたかったらしいです)
ボタンが決まっていたらアプリをつくる上でいろんなことが制限されるからなんだそうです。

壁紙

クロスの隙間ってどうしても出てしまいます。
木材やクロス自体の乾燥収縮によるものですが隙間が大きいと気になりますよね。
部屋の入隅のような簡単な場所なら私でも補修できるので何種類かのコーキング材はいつも持ち歩いてます。
ただ下地材の目違いによるクロスの割れなどは私では手に負えませんので内装屋さんにお任せ。

クロスといえば1〜2年後に天井や壁に黄ばみが見られることがありますが、あれは糊のでんぷん質が変化し黄色く変色したものなんです。理由がわからないと不気味ですよね。
手の届くところであれば水拭きしてみられれば良いと思います。

先日も築7年くらいのお客様の家にクロスの件で伺いました。
すごくきれいに住んでいらして、家に愛情を持っておられるのが伝わってきました。
床のワックスもしっかり掛けられてツヤツヤ。
そんなときはやっぱり嬉しいものです。

営業

私は住宅営業上がりの社長ですから、建材や住設などの営業の方から「新商品の説明をさせてもらえませんか」と言われますと無下にはできないんですね。
勿論こちらも新商品の勉強にもなりますし、どんなふうに話をするのかなって興味もあります。
年齢性別問わず引き込まれるような話し方をする人もいますし、その反対もあります。
でも気持ち良く会話ができる人はたいてい聞き上手なんです。
間(ま)の取り方も上手いです。
間といえば、部屋や仕切りなどの配置を平面図で表したものを『間取り』と言います。
ちょうど良い広さ、ちょうど良い高さ、ちょうど良い長さ。
これらのバランスがおかしいと『間崩れ』をおこします。
そんな空間は何となく居心地が悪く、使い勝手もイマイチな事が多いです。