Manager Blog

社長ブログ

職人さん

私は物心をつく前から家業が材木屋で、住まいはその製材所の隣でした。
そのうち父が大工さんを雇い木造建築の仕事も始めました。
私が小学校から帰りますと店舗併用住宅の事務室には必ず誰か職人さんがいたものです。
ワイワイした雰囲気が温かくてとても好きでした。

近頃、職人さんが減ってきています。
高齢になって引退された方もたくさんいます。
左官屋さん、塗装屋さん、タイル屋さん、クロス屋さん・・・
みんな引退したら家が建たなくなってしまいます。

先日も現場で大工さんに「息子さん、大工さんにならないの?」って聞いたら
笑いながら「たぶん、それは無いです、そんな気ないですもん」って言ってました。

「クラフトマンシップ」とは、物作りにおける職人の技能やそれを追求する姿勢のことですが、
そこから生み出される作品は工業製品とは一線を画す感動があると思うのです。
現場でじっくり話せば、昔は良かった、またこんなの作ってみたいって意見があるんですね。
職人の矜持です。
そういう言葉を聞くと嬉しいですし、自分も努力したいって思えるんです。