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社長ブログ

災害リスク

北國新聞朝刊に「国交省センサー1万個配備へ」の記事が載ってました。
大雨被害を減らすため、住宅の外壁や電柱などに小型センサーを取り付け、河川氾濫や浸水を瞬時に観測する体制を構築するとのこと。センサーを設置することで災害対応がはやくできるのであれば素晴らしいことだと思います。石川県でも昨年8月の記録的大雨で小松市を中心にあわせて435棟の住宅に浸水の被害がありましたから。災害対応は気になりますし心配ですよね。

私も建築地のハザードマップは必ず確認するようにしています。
ちょっと気になったので石川県で災害リスクエリアに居住する人口はどのくらいなのか調べてみました。
国土交通省が都道府県別の災害リスクエリア内の人口(2015年・2050年)の推移を分析したものがあるので紹介します。

人口に対する割合で洪水24.8%、土砂災害5.1%、津波1.8%です。災害リスクエリアに住んでいる人は36万人で全体の31.3%(2015年度)。

日本全国では地震災害の割合が全然違うので、災害リスクエリアに住んでいる人は67.7%にもなります。
2050年では人口が減るもののリスクエリア内で生活する人の割合は高くなります。
データを見れば石川県は比較的安心して生活できるとも言えますね。
それでも3割以上の人は危険なエリアに住んでいるという事実に変わりはなく、リスクについて知っておくこと、準備しておくことが大事なんだと思います。

中長期の自然災害リスクに関する分析結果(国土交通省)

https://www.mlit.go.jp/kokudoseisaku/kokudoseisaku_tk3_000122.html

フラット35

住宅金融支援機構さんから封筒が郵送されてました。
中身を見てみますと、フラット35の金融商品の説明とともに金利の推移表が載っていました。
長期金利が上昇傾向にありますのですごく気になります。
ちょうど一年前と比較してどうなったかが以下の通り。

2023年2月の最頻金利が年1.88%(21年以上35年以下/融資率9割以下/新機構団信付き)
2022年2月の最頻金利が年1.35%(21年以上35年以下/融資率9割以下/新機構団信付き)
実に0.53%上がったかたちです。
ちょっとわかりにくいので利息を含めて結果的にいくら払わなければいけないかで比較してみましょう。

※[3000万円借入/35年返済のケース]
・年1.35%の総返済額は37,660,136円(1年前)。
・年1.88%の総返済額は40,967,343円(現在)。
3,307,207円アップです。

住宅ローンは長期間に渡る借入ですから少しの金利の動きで何百万円も返済額が変わるんです。
長期間固定金利どうしで比較するなら割と簡単なのですが、変動金利や短期固定金利と比較して最終的にどっちが得なのかを判断するのはなかなか難しいです。

【フラット35】借入金利の推移

https://www.flat35.com/kinri/kinri_suii.html

省エネ家電

昨日の北國新聞朝刊に「省エネ家電購入に補助」の記事がありました。
電気料金の値上げを受け、石川県は5月、省エネ性能の高い家電製品の購入者に対し、別の買い物で使えるポイントを付与する取り組みに乗りだす、という内容です。
エアコンなら最大2万円分。

先日社員の家(築10年)の1ヶ月の電気料金について前年度からどのくらい上がったかを調べてもらいました。

去年の12月と前年の12月で『15,483円』アップしてます。電気使用量はほとんど同じですから値上がりしたということです。
ちなみに1月は、2022年1月/36,337円(2339kwh)→2023年1月/56,381円(2273kwh)です。
電気使用量が34kwh下がったのに『20,044円』電気料金が上がりました。
この家の場合、蓄熱暖房による消費電力が大きいので冬場の電気代の差額が顕著になっていると思われます。

HEAT20 G2の高断熱住宅とH28省エネ基準の電気代の差額は年間約71,163円。[46坪・金沢市のシミュレーション]

「省エネ住宅へ」の流れは今後いっそう拍車がかかっていくと思います。

電気料金負担軽減 省エネ家電購入の世帯に県がポイント付与へ/NHK NEWS WEB

https://www3.nhk.or.jp/lnews/kanazawa/20230209/3020014232.html

防犯

テレビをつけると連続強盗事件のニュース。
殺人事件まで起きてるわけですから恐怖を感じずにはいられません。

現在着工中の新築住宅では防犯カメラを設置する工事を行っています。
外壁や天井の要所にカメラを取り付け、有線LANでハードディスクに映像データを転送するシステム。
費用はカメラと工費で約50万円。
高いか安いかは捉え方によりますが犯罪の抑止につながるのではないでしょうか。

防犯カメラで注意すべき点は映像データの取り扱いです。
安易に映像をインターネットで流すと個人の肖像権の侵害などの問題が生じます。
インターネットの世界は拡散が早いですから気をつけないといけませんね。
回転寿司でふざけてる動画をSNSに投稿して大問題になってるように。

それはさておき、防犯カメラの設置は今後はもっと増えていくだろうと思っています。
家づくりは自然災害だけでなく犯罪についても考えないといけなくなってるんです。

コストが簡単に下る方法

コストパフォーマンスの良い家を建てようと思えば最初に考えるべきことは間取りです。
建物は同じ坪数なら総二階に近ければ近いほどコストが下がります。
それと建物の形は正方形に近ければ近いほど外周が短くなります。
基礎の長さは短く、外壁の面積も小さくて済みます。
コンクリート、サイディング、断熱材、雨樋など建材のほとんどの使用量に影響します。
下手な絵で恐縮ですが同じ16坪の家でも正方形と長方形の建物では外周の長さは16間に対して20間です。

さらに正方形に近いほど建物の重心と剛心が近くなり地震による捻じれに強くなります。
コストと耐震の両面で有利になるんです。